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【電気の基礎|第1章 直流回路】1.5 導体の抵抗

抵抗とは、電流の流れにくさを表す量であり、導体の材質、形状、温度によって値が変わる。
ここでは抵抗について、詳しく学ぶ。

1.5.1 抵抗値の決まり方


導体の長さl [m]、断面積A [㎡]の抵抗R [Ω]は次式で表すことができる。

R=ρlA[Ω](1.5-1)R = \rho \frac{l}{A} \; [\Omega] \tag{1.5-1}


ここで、ρは抵抗率といい物質固有の「電気の流れにくさ」を表す。
単位にオームメートル(単位記号:Ω・m)を用いる。



式1.5-1より、導体の抵抗R[Ω]は “長さl [m]に比例し、断面積A [㎡]に反比例する” ことがわかる。


1.5.2 抵抗率


導体の抵抗は、材質、形状(長さや断面積など)、および周囲温度によって値が異なる。
そのため、異なる材質の導体を比較するためには、条件を統一する必要がある。

そこで、長さ1[m]、断面積1[m²]を有する導体の両端間の抵抗値を、
その導体の抵抗率と定義し、材料固有の性質として区別できるようにしている。


【因みに】
※温度は抵抗率を変化させる外部要因として扱われるが、電気業界では JIS C 3001(電気用銅線)などに従い、20℃における値を標準の抵抗率として扱うのが一般的である。

1.5.3 抵抗温度係数


一般に、金属では温度上昇に伴い電気抵抗が増加する。
温度が1℃上昇するごとに導体の抵抗1Ωあたりの変化する割合を抵抗温度係数といい、記号αで表す。


t [℃]のときにRt [Ω]の導体が、T [℃]のときにRT [Ω]になったとき、抵抗温度係数αtは次式で求められる。

αt=RTRt(Tt)Rt(1.5-2)\alpha_t = \frac{R_T – R_t}{(T – t)\,R_t} \tag{1.5-2}



式(1.5-2)を変形すると次式となる。

RT=Rt{1+αt(Tt)}(1.5-3)R_T = R_t \left\{ 1 + \alpha_t (T – t) \right\} \tag{1.5-3}



一般に、20℃における抵抗値を基準として取り扱うことが多く、20度の抵抗温度係数α20が使われ、次式の通りとなる。

RT=R20{1+α20(T20)}(1.5-4)R_T = R_{20} \left\{ 1 + \alpha_{20} (T – 20) \right\} \tag{1.5-4}

この記事について


参考文献
・「電気基礎(上)」コロナ社 著:宇都宮 敏男/高橋 寛/和泉 勲
※本記事は、上記文献を参考にしつつ、筆者の理解に基づき整理したものである。


記事作成
株式会社マリンテクノサービス
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