OMOGANEYA Technical Academy 〜 重金屋 技術塾 〜
【コンピュータシステムの基礎|第1章 情報のディジタル表現】1.1 ビットとバイト
コンピュータで扱うデータは、0と1の組合せで表現される。その基本となるのがビット(bit)であり、8ビットをまとめた単位がバイト(byte)である。
ビット数は表現できる組合せの数に、バイト数はデータの大きさに関係する。両者の関係を、組合せと単位の二つの面から整理する。
1.1.1 ビットとは
ビットは、0または1の値を取る2進数の1桁である。1ビットで区別できるのは、0と1の2通りである。
コンピュータでは、電気信号の状態を0と1に対応させて情報を扱うことができる。ここでの0と1は、異なる二つの状態を区別するための表現である。
複数のビットを並べると、1ビットより多くの組合せを表せる。例えば2ビットなら、00、01、10、11の4通りとなる。01と10は並びが違うため、別の組合せである。
1.1.2 ビット数と組合せの数
各桁が0か1のいずれかを取るため、ビットを1桁増やすごとに組合せの数は2倍になる。したがって、 ビットで表現できる組合せの数 は、次の式で求められる。
ここで、 はビット数、 は組合せの数である。
表1.1-1 ビット数と表現できる組合せの数
| ビット数 | 計算 | 組合せの数 |
| 1ビット | 2通り | |
| 2ビット | 4通り | |
| 3ビット | 8通り | |
| 4ビット | 16通り | |
| 8ビット | 256通り | |
| 16ビット | 65,536通り |
例えば、6種類の対象に、それぞれ異なる同じ長さのビット列を割り当てる場合を考える。2ビットでは4通りしかないため足りない。3ビットなら8通りあるため、6種類すべてに別々のビット列を割り当てられる。
このように、必要なビット数は、区別したい対象の種類数と、用意できる組合せの数を比較して考える。
1.1.3 バイトとは
バイトは、8ビットを一まとまりとする単位である。単位記号には大文字の B を使い、ビットは bit と表す。
例えば、16ビットは2バイト、32ビットは4バイトとなる。バイト数からビット数を求めるときは8倍し、ビット数からバイト数を求めるときは8で割る。
1バイトで表現できる組合せは、8ビット分の256通りである。データの長さを表す「8ビット」と、組合せの数を表す「256通り」は、異なる量である。
例えば2バイトは16ビットなので、組合せは65,536通りとなる。長さは1バイトの2倍でも、組合せの数は256通りの2倍にはならない。
1.1.4 「256通り」と「0〜255」の違い
1バイトの256通りのビット列を、0から255までの整数に一つずつ対応させると、表せる値は0〜255となる。
0も一つの値として数えるため、0から255までで256個となる。表せる値の個数は256個、最大値は255であり、この二つを混同しないことが大切である。
「1バイトで256通りを区別できる」ということと、「そのビット列をどの整数として読むか」は、分けて考える必要がある。
1.1.5 大きなデータ量の単位
大きなデータ量を表すときは、バイトに接頭語を付ける。ここでは、10の累乗による接頭語と、2の累乗による接頭語を区別する。
表1.1-2 10の累乗と2の累乗によるバイトの単位
| 単位 | 読み方 | バイト数 |
| kB | キロバイト | 1,000 B |
| MB | メガバイト | 1,000,000 B |
| GB | ギガバイト | 1,000,000,000 B |
| KiB | キビバイト | 1,024 B |
| MiB | メビバイト | 1,048,576 B |
| GiB | ギビバイト | 1,073,741,824 B |
例えば、1 MBは1,000,000 B、1 MiBは1,048,576 Bであり、同じ大きさではない。2の累乗を表す接頭語には、Ki、Mi、Giのように i が入る。
データ量を読み取るときは、数値だけでなく、単位がbitかBか、接頭語がMかMiかも確認する。
まとめ
ビットは0または1を取る1桁であり、 ビットでは 通りの組合せを表せる。1バイトは8ビットなので、1バイトの組合せは256通りとなる。
データの長さ、組合せの数、整数として読んだときの値は、それぞれ区別して考える。また、大きなデータ量ではMBとMiBなど、接頭語による単位の違いにも注意する。
この記事について
参考資料
- 文部科学省「D 情報の技術 研修(D1)」事例1-2
- 米国国立標準技術研究所(NIST)「CSRC Glossary:bit」
- 米国国立標準技術研究所(NIST)「CSRC Glossary:Byte」
- 米国国立標準技術研究所(NIST)「Prefixes for binary multiples」
(最終閲覧日:2026年10月20日)
※本記事は、上記文献を参考にしつつ、筆者の理解および実務上の知見に基づき整理したものである。
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